稀有な存在
前回の話は「マズローの欲求段階説」を中心とした
「動機づけ」について、でしたね。
今週は、その内容に関連することをまず。
1月29日の日経新聞朝刊に
「企業を蝕む「熱意なき職場」」
という記事が掲載されました・・・これは、
「社員のエンゲージメント(仕事への熱意)」に関するもので、
最近のことだったので、覚えている方も多いかもしれません。
内容は、
・ギャラップ調査で、日本の社員の仕事に対する熱意は、
調査対象139か国中、132位だった。
・ある大学が実施した「この会社でずっと働き続けたいか」の調査では、
「働き続けたい」と回答した人は25%、
「変わりたいと思うが、このまま続けることになるだろう」
の回答は全体の40%。
つまり「イヤイヤながら働いている人が多い状況」にある、といったもの。
多くの人が「う~ん、何となくちがうんだよな」の
想いを抱えつつ毎日働いているんだなぁと考えさせられました。
そんなこんなで、今日は、
「なぜ、こうした状況が
起こってしまうのか?」
に、想いをめぐらせましょう。
以前、取り上げた「衛生要因」と「動機づけ要因」・・・
復習すると、
「衛生要因」は、
「不満足要因」とも言われ、職場環境(汚い、暗い、暑い寒いなど)、
給与、対人関係(上司・部下だけではなく、同僚との関係も含む)
などを指し、これが充足されていないと、不満を感じる。
というもの。一方、
「動機づけ要因」は、
仕事内容、他者からの承認、成長、達成感などであり、
こうした点が充足されると「やる気」が増す。
ちなみに「衛生要因」が充足されても満足はしないというもの。
でした。
一方、先ほどの記事から「ギャラップ調査」の質問を一部紹介すると、
・私は仕事をするうえで、自分の最も得意なことを行う機会が毎日ある。
・職場で自分の意見が考慮されていると感じる。
・最近1週間で自分の仕事が褒められたり、認められたりしたことがある。
・過去1年の間に仕事を通じて学び、成長する機会を持った。
よ~く読めば、いずれも「動機づけ要因」に関連していることわかります。
また、「ずっと働き続けたいか」調査では、40%の方が
「変わりたいと思うが、このまま続けることになるだろう」と回答。
「動機づけ要因」と「衛生要因」の考え方をふまえてこの気持ちを分解すると、
「変わりたい」・・・満足できていない=「動機づけ要因が充足されていない。
「このまま続けることになるだろう」・・・「衛生要因は充足されている」けれど、
同じ処遇の仕事を見つけるなんて、カンタンじゃぁない。
「満足ではないけれど、不満というほどでは
ないから、まあ、このまま続けるかぁ」
みたいな感じ、ですかね?・・・つまり、
熱意なき職場の原因は
「動機づけ要因」が充足されていない可能性がアリ?
みなさんの職場はどうですか?
熱意あふれる職場ですか?
もし、この質問に「はい!」と即答できない場合、
あなたが働く職場は動機づけ要因が充足できていない疑いがあります。
「企業を蝕む「熱意なき職場」」の記事では
「熱意なき職場に対する処方箋」も紹介され、
それは、
「「弱み」よりも
「強み」に着目する上司の存在」
だそうです。
職場における上司の存在はとても重要、と言われ、
「職場における悩み」上位に、
必ず上司との人間関係がランクインします。
その一方で、
「仕事のやりがいや喜びを
感じさせてくれるのも、上司」
だったりするのです。
つまり・・・
上司って、「衛生要因にも、
動機づけ要因にも関係する稀有な存在!!」
そう、
稀有な存在!!
なんですよ~。
マネジメントとしての役割を担う皆さんには、
「上司は職場のエンゲージメントは大きく左右する」
を、ぜひ、ぜひ、理解していただきたいです。
ちなみに、
不満の声には本音がそのまま表現されていることが
ないこともあるのでご注意を・・・ウヒヒ。
【○○年と156日】
先日、父の歳を超えました。
突然世を去る羽目になった父の最後に意識があったとしたら、
どう、思ったのか?
「人生短かった」か、「十分に生きた」なのか、
「やるだけやった」、または「まだ死にたくない」か?
自分がその日を迎えたらちょっとは
想像できるかと思っていたけれど
知りたかったけれど、
時代や家族構成、学んだこと、経験してきたこと、
背負っているもの、やっていることなどが違いすぎて、
ま~ったくわかりませんでした(笑)!
ただ、「人の数だけ人生があるのだ」だけは再認識。
ということで、一度きりの人生、
「どうせやるなら一所懸命」と、いってみよ~ではありませんか!!
※写真と本文はなんら関係ありません、しいて言えば、
阿波徳島の「すだちちゃん」も稀有な存在・・・ww。
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