自分の戻れる場所を

今日は「転機」について考えたいと思います。

この変化の激しい時代、予期せぬ「転機」を避けることはできないですよね。
まったく経験がない部門への異動や家族の転勤、または大切な人との別れなど・・・


そうした「転機」にどう対処できるかによって、

「人生の質」が大きく変化するのです。

そのときに重要なのが「感情を横に置くことを意識する」こと。


感情のコントロールの大切さは色々と語られているので
もうご存じだとは思いますが、少々おつきあいください。

まずは「感情」がつくりだされるメカニズムについてをあらためて。

「感情」をつくりだす働きをするのが脳にある「扁桃体(へんとうたい)」で、
「扁桃体」は、ある出来事に対する好き・嫌い、あるいは快適・不快などの感情、
不安や恐怖という反応をつくり出します。

そして、何かを見たり聞いたりしたとき、
それが生命に関わる重大なものであるかを瞬時に評価。

例えば、暗闇でふと目の前に「いのしし」のようなものが見えたとすると、
「いのししだっ!」と、意識が気づくより早く「扁桃体」が動きだし、
結果、体は逃げる体勢をとります。

それと同時に、恐怖という感情が引き起こされるのです。

よーく見ると、それが「いのししっぽい岩」であったとしても・・・(汗)。

つまり「扁桃体」は、あることが起こり、それが生命に関わるなど
重大であった場合、意識より先に反応を引き起こす働きをするのです。

まったく経験のない部門への異動なども、今、所属している部署が
快適なものであればあるほど、「扁桃体」が動き出してしまい、
「扁桃体」が動き出すということは・・・

そう、同時に何らかの感情が引き起こされるということ。

まったく経験のない部門への異動の場合には、
「不安」という感情を抱くことが多いのではないですか?

ある「転機」が重大であるほど「扁桃体」が動き続けることになり、
結果、引き起こされた感情は消えないのです・・・というより、
次第に強くなってしまう。

これが感情のやっかいなところです。

では、こうした状況から脱するためには、どうしたら良いのでしょうか?
そ・れ・は、

「前頭前野の働きを強化する」


「前頭前野」は、理性や論理的思考をつかさどる場所であり、
「扁桃体」過度な反応を抑える働きをします。例えば、先ほどの例では、

 扁桃体:「いのししだっ!逃げろ~!」
 前頭前野:「いや違う。あれは石。逃げる必要なない。どうどう。

というカンジ。

「前頭前野」の働きがあるからこそ、落ち着くことができるのです。
ただ、「前頭前野」は非常に繊細で、ストレスを感じる状態では、働きが鈍くなります。


「前頭前野」に働いてもらうためには、まずは自分自身を
リラックスした状態にしてあげることが必要。


つまり、「不安を感じてどうしよもない」と感じたら、
「今は扁桃体に支配されている。感情優先だ。前頭前野に働いてもらおう」と意識し、

それでも、不安が続くようであれば、「前頭前野はデリケート。まずはリラックスしよう」
と自分に言い聞かせ、リラックスできる場所に身を置くようにしましょう。

ただ、自分が何をするとリラックスできるかを知らない人が案外多いようです。

いざというときに慌てないよう、普段から

自分は何をするとリラックスができるのか知っておく必要がありますね。


旅行に行くとリラックスできるのか、
美味しいものを食べるとリラックスできるのか、
あるいは、話をするとリラックスできるのか。

人それぞれ、リラックスできるポイントはちがうと思いますが、

「普段の自分に戻れる場所」は必ずあるはず。

そうした場所があると、自分の感情に押し流されることなく、
「転機」にうまく対処することができるようになりますよ。


【The Big Apple!】

今週はニューヨークに移動しています。

 「ビッグ・アップル」、「眠らない町」、「世界の首都」・・・
あらためて華やかで活気がある街に敬意を表しつつ、


焼鳥、懐石料理、ラーメンに寿司と、我らが日本食の
質の高さと、地元の人々、旅行者にも愛されていることには鼻高々。

東京も季節はずれの暑さが続いていると聞きますが、
こちらも日中はまだ30度に届きそうな気候、
体調管理には十分に気をつけたいところですね。


FM Lifehack's Ownd

いかに良い人間関係を築き、 個人の目標と組織の目標のベクトルを一致させ、 組織の目標を達成していくか、 このことを、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。

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