良いところには気づきにくく、悪いところは気づきやすい
人は「良いところには気づきにくく、悪いところは気づきやすい」
特徴があるそうです。
そこに、好き嫌いの感情が加わると、悪いところしか見えなくなってしまう・・・。
「感情は伝染する」
という言葉、聞いたことがありませんか?
例えば、私がある人に対して良い感情をもっていないとします。
すると、その感情を言葉にしなくとも、表情、雰囲気などによって、
その感情が相手に伝わってしまうのです。
これはミラーニューロンの働きによるもので、
結果、相手も良い感情をもたなくなる・・・というわけ。
さて、質問です!
「こんな状態で、何かアドバイスをしても、うまくいくと思ってる~?」
そう、うまくいかないの(笑)。
そもそも会話をしたくないし、
アドバイスをされた側も、素直に受け入れるられない。
そんな「負のスパイラル」に陥らないためには・・・
「そのままを受け止める!」
を、常に意識することが必要です。
人の行為には、その人の価値観や過去の経験が反映されています。
しかも!その価値観や過去の経験は、人それぞれ異なります。
さらに!誰でも自分の価値観で判断するのが、この世の常です。
だから!!自分の価値観で人の良いところ、悪いところを判断してしまうのです。
厄介にも、悪いところは気づきやすい。
こうした心の動きをストップさせるには・・・
「そのままを受け止める!!」
の、工夫をすることが必要です。
具体的には、ある人の悪いところに気づいてしまった場合、
一旦、その気づきを「括弧でくくりましょう」。
その気づきに対する感情の判断を下さない」を、習慣化するのです。
例えば、朝、いつも出社が遅い人がいるとします。
自分は電車の遅延に備え、いつも余裕をもって出社していたとすれば、
「なんで、この人はいつも出社がギリギリなのだ?」という想いが
ムクムクわいてきたりしませんか?
そのムクムクとわいた感情を、感情のきっかけとなった出来事とあわせ、
一旦、「括弧でくくってしまうのです」。
「○○さんはいつも出社がギリギリ。なんか嫌だ。」というように。
こうすることによって、自分の感情を少しだけ客観視できるようになります。
客観視できるようになれば、「なんでこういう感情がわくんだろう」の問いがうまれ、
すると・・・
「そうか、いつも自分だけでFAXの仕分けをやっていることが嫌なんだ」
という想いに気づけたりします。
つまり、ある人に対するマイナスの感情は、実は自分自身の口に出せない鬱屈した
想いが原因だったりするのです(実はこういう話、結構よく聞くのです。)
このケースでは「想い」の気づきによって、「なんで遅いの?」といった指摘型の
「YOU」思考
ではなく、
「9時までに仕分けをしたいので、一緒に手伝ってくれると助かる」という、
「I」思考
で物事を伝えることができるようになったりします。
少し話が長くなったので、整理をすると、
①わきあがった感情や想いを、そのきっかけとなった出来事と一緒に
括弧でくくることで、感情とそれに対する反応との間にあえて時間をつくる。
②その時間があることで、出来事に対する感情が整理され、例えば、新たな
アプローチで人に接したりすることができるようになる。
ちなみに、
「I」思考で物事を伝えた方が良いって聞いてことありますよね?
「え゛っ!」 聞いたことがない?
それでは次回、この話をしたいと思います。
いっぱい話したら肝臓が乾き(?)ました(笑)・・・
【夏のおさけ】
梅雨入りごろから秋口まで敬遠され気味だった日本酒も、
ここ10年ほど暑い時期にもおいしく飲める「夏酒」が出回るようになりましたね。
スッキリとドライなタイプ、キレのある酸味が白ワインのようなタイプ、
濃い味でアルコールも強めなタイプ、そのほかにごりや微炭酸などなど・・・
それぞれ魅力的でつい、つ~い、飲みすぎてしまいます(汗)。
みなさんも夏だけの味をあれこれ楽しんでみてはいかがですか?
お店の方に相談すると、新たな風味との出逢いがあるかも!
「新たなアプローチで人に接し、新たなお酒と出会う夏」、な~んてね。
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